STAFF ON BBS 99918

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新城ラリー 参戦記

1:艦長 :

2011/10/24 (Mon) 10:04:13

(社長日記と同文です。)

先ずは新城ラリー運営スタッフの皆様に、今年も本当に楽しいラリーを走らせて頂き、
心より感謝申し上げます!毎年の進化に驚いています。日本一のラリーだと思っています。

 次いで、この一ヶ月以上、自己中心の生活を支えてくれた家族に、ありがとうございました。
今日からは、また子供達の勉強に、韓国ドラマ鑑賞にもお付き合いさせて頂きます。

 そして、クラブの仲間、サービススタッフ、そして盟友、DART&樋口鍼灸院自動車部の皆様へ。
人生初の外部(最早外部ではありませんよね。)のスポンサードを受ける中、例年にも増して、
時間もお金も体力も、膨大な量を沢山のメンバーから支援を頂きました。
 毎週のように場所をお借りした大陽自動車様とN&Nのお二人、ブレーキ、ミッション、
ハンドル周辺から油脂、ラジエターまで提供頂きました。
 TOYBOXさんにも、結局事実上無償でカラーリング施工頂き、結果足回りを確保。
 かつてこれ程まで戦闘準備を投下して挑んだラリーはありませんでした。
 
 また、これも人生初の16インチ、8年落ちながら新品ソフトコンパウンドタイヤを確保。
(ウエットコンディションでこれ程のグリップがあるタイヤが、世の中にあると言うことを、
本番出走して初めて知りました。そんなわけで、限界まで使えませんでした。)

 そんなわけで、当日までのテスト走行も二度実施。交通事故の後遺症に苦しむ体でも、
余裕で自己ベストを更新する結果を得て、今年はクラス優勝は余裕、目標は、
JN4に一台でも多く喰らいつく、だったのですが…(目にモノ見せるつもりでした。本当に…)

 直前になって、水温に異常が発生、エンジンブローの懸念が生じました。
圧縮測定では正常範囲だった事もあり、クーリングとモニタリングに最大限の配慮を施し
出走する事にしたのですが…

一日目

 ラリー初日のレッキ走行中、ほどなく水温上昇が始まり、電動ファン、ヒーターをフル活用しても、
午後には120度から下がらなくなり、リザーブへ吹き戻し。完全にブローしてしまいました。
 それでもレッキを中断するわけにも行かず、あちこちでボンネットを開け、給水しながらレッキ継続。

 戻ってきて、ゼロメーターリタイア=不出走 を検討するも、今日までの一ヶ月以上を思うと、
とても撤退する気になれず、車検を前倒してもらいつつ、ヘッドガスケットを交換することに。
 オールアルミエンジンの宿命で、オーバーヒート、ガスケットブローが、交換だけで
治るとは勿論思っていません。あくまでその場凌ぎになる事も承知で、この重整備に挑みました。

 レキ日は平日。サービスは不在です。ナビには部品を取りに戻ってもらう為、夕方日暮れ前から
一人で作業を開始しました。自分で重整備する予定が無かった為、ツナギもありません。
 ジーンズとシャツのまま、雨の中、一人でラジエターを外し、イン、エキマニを外します。
 この雨がレキ中しっかり降ってくれていたら、ここまで酷いオーバーヒートブローは無かったのに、と、
恨めしく思いつつ、ムチウチ症の首腰の痛みに歯を食いしばって耐えながら、日没まで作業。

 7時過ぎにはサービス隊長、ナビも帰ってきて、サービス設営と同時進行で作業継続。
そうして午前4時半、エンジンが再び始動しましたが…
 凄まじいラッシュ音と、エンジンチェックランプが点灯。そして、ラジエターからのキャビテーションは
少なくなったものの出続けました。やはり、完治は出来ませんでした。
 
 心身共に極限疲労のまま宿に戻り、御好意でお風呂に入らせてもらい、二時間横になるも、
疲れすぎた事と、途中三本も飲んだレッドブルやらユンケルやらの効果で眠れず、そのまま出発。

二日目

 エンジンブローが進んだら、絶対にコースを塞がずにリタイアをする事を申し合わせて、
セレモニアルスタートへ。本当はカラーリングについてトークしたかったのに、本当に心に
余裕が無くなっていて、朝まで整備していた事を話しました。

 SS1スタートで気がついたのですが、エンジンチェックランプの知らせる異常は、今も正確には不明ながら、
恐らく点火時期異常、空燃比異常を引き起こしていたようで、無負荷で空ぶかしは出来ても、
空ぶかしから、クラッチミート、全開、の流れが出来なくなっていました。
 さらに走行中、何度も抜けるような感触で、アクセルペダルとエンジンレスポンスが連動しなくなります。
 また、突貫整備の悲しさ、負圧配管が途中で破断、雨中のSSで、何度も車がギクシャク前後にのめります。最早競技走行と呼べるものではありません。ノートを聞くどころか、アクセルワークに集中しないと、
即コースオフという状態になっていました。

 私達には幸いなことに、この致命的な状況下で、サービスインまでの三本中2本のSSがスルーになり、
サービスで、配管、センサーの点検を実施。しかし…

 その後のSS4で、いきなり負圧配管が破断。お願いしてあった補強の見落としが原因でした。
結局SS4はまたもギクシャク、過給異常で走行。交換したエアフロではエンジンチェックは消えず…
 途中抜けた負圧配管は再接続し、SS5.6と走りましたが、刻々とエンジンレスポンスと出力は
目に見えて低下して行きました。ただ、夜間になると、外気温のおかげで水温は維持されました。

 毎SS、一本も気持ちよく走れず、余計な事に神経を取られ続け、途中、何度もリタイアを口にしました。
こんな走行に、こんなタイムに、今以上車と体に鞭打つ事に一体どんな意味があるのか!?と。
 他の人のタイムや状態に、全く関心を持つ余裕が無いまま、DAY1を終了。
 心中、集中豪雨といった所でした。

 三日目

 朝、初めてクラス内の状況を確認。トップだった一台がいなくなっている事を知ります。
また、あれ程悲惨な走行であったにも拘らず、恐らく悪天候が幸いして、それ程タイム差の無い2位。
 せめて、昨日の夜間程度にエンジンが冷却されれば、走りきれるかも…あわよくば勝てるかも…
 ところが、我がナビの晴れオトコパワーがついに裏目に。徐々に気温が上がり、晴れ間まで…
 一晩経って、エンジンはさらに調子不良。毎SS、スタート前ではヒーター全開で水温上昇と格闘。
 車内は猛暑でふらふら。そしてアクセルレスポンス、過給、吹け上がりはどんどん悪化します。
 この日はサービスはありません。
 前日同様、何度もリタイアを口にしました。得意のスタートが、前日以来一回も成功しません。
リズムが取れないのでノートも合いません。苦痛のラリーが続きました。
 しかし、沿道で手を振ってくれる皆さんや、各所で声をかけてくださるオフィシャルの皆さん、
そして限られた時間で懸命の整備を施してくれた仲間の事を思い出して、今回は本当に
歯を食いしばって走りました。
 そして最終SS。通常の倍以上の神経と体力を消耗。車内は異常な高温、エンジンの異音もピークに。
ただ、もう覚悟を決めました。ここで吹き飛んでも、全力で走らせる。持っている技術を全て投入する。
 前半はやはりちっとも上りません。山頂からの下り、今度は加速中に燃料カット?つんのめります。
 つんのめる瞬間にクラッチを滑らせ、コーナー立ち上がり、半クラッチを使ったりしてギクシャクを
セーブ、なんとかゴール。

 そして最後のリエゾンを走行中、ついに水温は下がらなくなりました。完全にブローです。

 セレモニアルフィニッシュの会場まで約2キロの地点で、105℃に設定した水温アラームが
なり続けます。(もともとは95℃でしたが、鳴り止まないので、二日目から105℃)
 地球を去らねばならぬウルトラマンのカラータイマーのように点滅するメーター。
 しかし、桜淵前の交通整理に引っかかり、さらにまたされます。この間、空ぶかしの反応も
無くなりつつあり、いつエンジン停止してもおかしくない危険な状態。
 ああ、ギャラリーの前で果てるのか… どこまで走れば完走になるのだったか…
 そしてやっとの事でギャラリーの皆さんの前へ進行、エンジンはガクガクしています。
こんな自分にも沢山の方が迎えて下さいました。アラームがなり続ける中、思わず
ハイタッチに一生懸命応えさせて頂きました。
 最後、車両保管への坂道、全身冷や汗です。アクセルに反応が殆どありません…
 辛くも上りきり、チェック、入場、そしてエンジン停止。完走しました。

サービスパドックでは、仲間が総出で迎えてくれ、盟友バニー氏と、ノンアルコールビールで乾杯。
ああ、こんな有様でも完走してよかったんだ、と、本当にほっとした気持ちになりました。

 その後、昼ごはんを頂き(もう、凄く豪華なんですよ。本当に。)沢山の方に声をかけていただき、
写真を撮って頂いて過ごしました。本当に、誰も気遣ってくれてリザルトの話は誰からも出ませんでしたし、
私達クルーも、あとは帰路の心配をしている所で、サービス隊長に事務局から御呼び出しがありました。

 何か、部品でも落としたのではないか…と心配になり、一緒に事務局まで出頭。
何を叱られるのかしら…と不安だったのですが、なんと、クラス二位の賞品を授与されて、
本当にビックリ。本当にサプライズでした。よもや、入賞とは…
 パドックへ戻ってから、ふと、もしや、表彰式、呼ばれていたのかしら…と思い出し、また冷や汗が。
いや、優勝の方もいっしょにいらしてたから、それは無い。オープンクラスはきっと表彰は
無かった筈。そうに違い無い…(あああ、もしあったのなら、どうしよう。本当にすみません、ごめんなさい!)

 完走しただけで奇跡だったものですから、とても中身を省みる余裕がありませんでした。
二日間のラリーで、スタートはついに一回も成功せず、走行も自己評価の対象外の状態でしたが、
速く走ること以外の意味、みたいなものを、はじめてわかったような気がします。
 ほぼ無傷の外装と裏腹に、エンジンはもう完全に死亡です。以降の身の振り方も決まりませんが、
今は、とにかく少し、一旦マシンから離れようと思います。
 この機会に、いろいろと思いをあらたにして、冷静に、「次」を考えたいと思っています。

 最後に、あらためて、応援頂きました皆様、心より御礼申し上げます!
リエゾンで、沿道で、ツイッターで、どれ程心強く、励まされた事かわかりません!ありがとうございました!!
2:ふるはし :

2011/10/25 (Tue) 23:05:53

本当にお疲れ様でした。
実は今回一番完走する姿を見たかったのが艦長さん達だったんですよ(直前のトラブルの半実況ツイートを見るのはつらかったです)
2日間ともトラッキングモニターで無事通過したかを確認し、フィニッシュする度に安心していました。

見えなかったかもしれませんが、セレモニアルフィニッシュで出迎えることができて本当によかったです。
実は徳能さんとノンアルコールビールを飲んでいるとき、後ろでニヤニヤしていたのは内緒デスw
3:艦長 :

2011/10/25 (Tue) 23:12:13

えっえ~!?あの時背後にいらっしゃったのですね!?
そんな、一緒に飲みましょうよ!

応援、ありがとうございました。
途中お顔を見れて、嬉しかったです。知ってる方が来て頂いていると、
格別本当に嬉しくなります。
近々打ち上げが行われる予定ですが、ぜひ起こし下さいませ!

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